大人になれるまで

白い円と申します

28歳の恋人

ごめんね ごめんね ごめんね 悪いんだよ僕が
(ロマンス/神聖かまってちゃん

 

 

20歳の頃、付き合っていた8歳上の恋人と初めて会ってラブホテルに行っただけで解散した後、帰り道で延々と聴いた

 

三月ぐらいの肌寒い夜のことだった

 

なんだか自分がものすごく悪いことをした気になった
誰かに謝りたくなった
誰に?と言われても困ってしまうのだが
イヤホンから流れる の子のシャウトを聴いては落ち込んだ

 

 

四月、東京にあるお家に泊まりに行った
「散らかってるよね、これでも片付けたんだけどね」と言われたが、正直言って当時頻繁に出入りしていた友人の部屋の方が汚かったので特になんとも思わなかった

 

最寄り周辺のことはあんまり覚えてない
確か近くに銭湯があって、ミニストップがあって
ということぐらいしか覚えてない

 

3日間家で延々とダラダラしていたな
東京に行ったのは初めてだったのに、特に何もしていなかった 後で聞くと私の体調を心配して観光に連れまわすのはやめにしてくれていたそうだ


恋人は料理が上手だった 親子丼に三つ葉を散らすような人だった

 

 

結局その恋人とは1ヶ月くらいで別れてしまった

 

なぜうまくいかなかったのか?
それは多分その時私が「愛し方がよくわからないんだ まだもう少し狂っていたいんだ(ゴールデンハンマー/andymori)」の状態だったからなのだと思う
実際狂っていた
他人の気持ちを顧みずただ心の赴くままに行動してはトラブルを起こしていた
誰にも囚われたくなかった
好きだったんだけど 縛られたくなかった

 

 

恋人には悪いことをした 反省している

今になって「円が俺を振ってくれたから、円は今旦那さんと幸せに過ごせてるんだよ」と言ってくれた 

 

 

身体が大きくて器も大きくて包容力がある恋人、次は私があなたの幸せを願っています