プロポーズされたときのお話
真っ暗な公園で言われた「円ちゃん、結婚してください」
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2019年夏、私たちはペアリングを作ろうと計画していた。しかし仕事中にペアリング着けるのもな〜…ということで一旦なかったことになった
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ある夜、ベランダで一緒に煙草を吸っていた、すると恋人(のちの夫)が「指輪が欲しい」と言った。私は「あ、やっぱりペアリング欲しい?買いに行く?」と返すと「いや、本物の指輪。円ちゃんが22歳のうちに結婚したい」と言われた。
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聞けば夫はかなり昔の段階から私との結婚を意識してくれていたそうだ。その足で夫はゼクシィを買いに行った。
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これってプロポーズってこと?そうやよね、でももうちょっとロマンチックなプロポーズしてほしいなあ、と思っていた。そこで、改めて、ということで線香花火を持って近所の公園へ行った。
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一本だけね、と言い、線香花火に火をつける。どっちの火玉が先に落ちたのかは覚えていない。両方の火玉が落ちて真っ暗になった時、夫は「円ちゃん、結婚してください」と言った。私は「はい。何があっても私はあなたの一番の味方でいます」と返した。
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人生で初めて嬉し涙を流した。夫は優しくハグをしてくれた。
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それから数日後、婚姻届に名前を書き、双方の証人にもサインをしてもらった。あとは提出するだけだ。
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その時私は市役所で働いていたので午後休を取って提出することになった。
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提出する日の朝、私は出勤時に夫に言った。
「じゃあね、人生最後の恋人よ!」
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